藤沢久美の社長Talk

今週の社長Talk


2009年10月20日放送
株式会社ティア
代表取締役社長 冨安 徳久さん

タブーに挑戦。波瀾万丈の葬儀社経営物語
(後編)

理想の葬儀社を立ち上げた冨安さんの前には、困難が立ちはだかり続けた。それを乗り越えた冨安さん支えたものは何か。伝説の葬儀社を支える、幸せを求める人材育成とは。




主な内容

1)脅しと妨害に打ち勝つ「相手に勝る覚悟」
2)究極のサービス業の人財作り
3)迷わない生き方とは
4)幸せであることへの気づき

会社データ

URL http://www.tear.co.jp/
設 立 1997年7月
上 場 2006年6月 名証2部
銘柄コード 2485(Yahoo!で株価を見る
資本金 580百万円
従業員数 250名
主な業務 葬儀・法要請負事業、墓石販売、フランチャイズ事業

対談を終えて

 
ベンチャーの役割

ベンチャー企業の役割は、新たな価値観や新たな常識を生み出すことだが、それは言葉で言うほど美しいものではない。既存の価値観や常識との戦いに自ら飛び込むことを意味する。日本が経済成長し、近代化する流れの中で、過去から続く価値観の多くが変わってきたが、それでもなお変わらず存在している業界をもしも変えたいと考えるなら、その大変さは想像を絶する。
それを葬儀業界に挑んだのが、株式会社ティア、代表取締役社長の冨安徳久さんだ。

覚悟なくして一石は投じられない

冨安さんは、本当に消費者のためになる葬儀屋を立ち上げたいと考え、費用を完全透明にした。そして、一軒一軒にチラシを配り、訪問し、価格の透明性ある葬儀社の存在を訴えた。当然、こうした行為は、既存の業者にとっては迷惑な話だ。
しかし、冨安さんは、既存の業者から反感を買うことは、覚悟の上だった。「新しくその業界に一石を投じる会社を作るなら、相当相手に勝る覚悟がなかったら、絶対そんなのは無理です」と冨安さんは言い切る。出る杭は必ず打たれる。ならば、たくさんの杭を立てれば良い。冨安さんは、次々と葬儀用の会館を建てた。
「偏見の目にさらされるのも、商売を邪魔されるのも、いろいろ批判されるのも、そんなことは当たり前です。そんなことを苦労と思っていたら、商売なんか絶対うまくいきません。それを当たり前と思える。逆に言うと、その苦労を楽しめる覚悟がなかったら、商売なんて絶対無理です。新たにやろうとしている人たちは、苦労だと思う覚悟しかなかったら、商売なんか絶対にうまくいかない」という冨安さんの言葉には力がある。

未来永劫続く企業へ

上場を果たした今、冨安さんは、社員の育成に力を入れている。未来永劫続く会社であるためには、後進を育てることが不可欠だと冨安さんは言う。人の最期をお世話する仕事だからこそ、仕事の上でも後継者育成には力が入るし、未来永劫続くことの可能性を信じることもできる。残された子供たちが親の意思を継ぎ、歩み続ける姿を数多く見てきたからこそ、自身が去っても、ティアが続く「意思」と「魂」を伝えることを、冨安さんは今最も大切にしている。




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