藤沢久美の社長Talk

今週の社長Talk


2009年9月29日放送
株式会社テー・オー・ダブリュー
代表取締役社長兼COO 秋本 道弘さん

広告からプロモーションへ。業界の進化を担う。
(前編)

情報化社会に入り、消費者の嗜好は多様化の一途にあり、かつての統一的な広告宣伝では、モノは売れない。新しい時代に求められるプロモーションとは?それを担う人材とは?




主な内容

1)広告とプロモーションの違い
2)イベント業界唯一の上場企業とその背景
3)プロフェッショナル人材とは?

会社データ

URL http://www.tow.co.jp/
設 立 1976年7月
上 場 2000年7月 JASDAQ
2007年6月 東証2部
2008年6月 東証1部
銘柄コード 4767(Yahoo!で株価を見る
資本金 948百万円
従業員数 (単独)144名(連結)162名
主な業務 イベントに関する企画・制作・運営・管理等

対談を終えて

 
上場している唯一のイベント・プロモーション制作会社

 今回お会いしたのは、株式会社テー・オー・ダブリュー、代表取締役社長の秋本道弘さん。同社は、イベントをはじめとするプロモーションの企画・制作を専門とする業界最大手企業だ。様々な商品が顧客の手元に届くべく、様々な企画をするのが主な仕事。商品を配るためのアイデア、電車の中のモニターへのコンテンツの工夫なども仕事の一つで、全てが人間の智恵に依存する。そんな智恵が勝負の制作会社は、全国に八千社もあるそうだ。しかし、ほとんどが小規模で、才能ある経営者と数名のサポート要員で構成されている場合が多い。そんな業界で、上場を果たし、創業者から二代目経営者へとバトンを渡しているテー・オー・ダブリューは異色と言える。

定期採用による利益圧迫

 一体、どのようにして智恵ある人材を育てているのか。同社は、1995年から企業の存続を意識した組織作りを始め、2000年から定期採用に取り組み始めている。しかし、定期採用は、なかなかに厳しい試練を会社に与えたようだ。定期採用開始から五年経ったとき、入社五年以下の社員の数が全体の6割になった。しかし、その6割はまだ一人前とは言えず、必ずしも戦力とは言い難く、経常利益を大きく圧迫することになった。
 しかしそこで定期採用をやめることは無かった。「確かに苦しい時代でした。でも、定期採用をとにかくやめない。規模も落とさない。なおかつ、その厳しい時代に、若い人たちのやる気を更に高めるためのいろいろな教育研修や福利厚生の制度を導入して、若い人たちの成長を引っ張り上げた」と秋本さんは言う。

次なる人材育成へ始動

 その結果は出てきた。去年には、同社の三つの本部にある20ほどのチームのマネジメントを行うチームリーダーの約半数を超える人数に、2000年以降の定期採用の人たちが成長してきているという。
 試行錯誤を繰り返しながらの教育制度づくりではあるが、その結果は確実にでているという秋本さん。今は、一人前になりつつある人たちの成長をさらにスピードアップするための仕組みづくりに取り組んでいるという。まさに人が命のイベント・プロモーション制作会社。その人材育成の工夫には、学ぶところが多い。




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