藤沢久美の社長Talk

今週の社長Talk


2009年6月16日放送
ネットオフ株式会社
代表取締役社長 黒田 武志さん

進化する総合リサイクル・ネット企業

宅配便で古本を回収するイーブックオフを起業した黒田さん。独自の在庫管理システムで100万点を超える在庫を2ヶ月で回転させる。書籍を超え、総合リサイクル企業へ進化中。



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主な内容

1)トヨタ自動車を退職し、起業家を目指した理由
2)ブックオフからの暖簾わけ、そしてトヨタと提携
3)「宅配便買取」の期待を超える好評の理由
4)2ヶ月で回転する100万点の在庫管理
5)古本から総合リサイクル企業への進化
6)モノの循環を超えて生まれた「お金の循環」

会社データ

URL http://www.ebookoff.co.jp/netoff/
設 立 2000 年7月
上 場 未上場
銘柄コード
資本金 514百万円
従業員数 275名(パート・アルバイト含む)
主な業務 本・CD・DVD・ゲームソフトのインターネットを通じた買取と販売

対談を終えて

 
一大業種となりつつあるリサイクルビジネス

 インターネットの普及に連動するように「リサイクルビジネス」が盛り上がっている。何でも新品を求めがちな高度経済成長世代と比べて、ネットのオークション等を利用する現代の若者は、中古品に対する否定的なイメージはあまりない。こうした消費者の変化に加え、長引く景気低迷と環境意識の高まりによって、リサイクルビジネスは、一つの大きな業界となりつつある。
 今回は、そんなリサイクルビジネスをさらに発展させたネットオフ株式会社、代表取締役社長の黒田武志さんにお話をうかがった。
 
簡単ではない「リアルからネットへ」

 ネットオフのビジネスは、当初、中古本の買い取り販売を行うブックオフがスタートだ。リアルの店舗で事業を行うブックオフに対して、ネットオフは、宅配便を利用して本を買い取り、ネット上で販売するという仕組みを持つ。リアルもネットも変わらないイメージがあるかもしれないが、これが全然違う。
 リアルの店舗では、地域内での本の循環を行うため、買い取り査定の方法は、本の状態が基準になるが、ネットオフの場合は、全国から集まるため、本の状態基準だけでは不十分だった。こうした違いに気づいたのも、黒田さんがビジネスを始めてからだと言う。
 ネットオフの立ち上げ前にブックオフでアルバイトをしていたという黒田さんは、同時に、大手自動車会社の社員でもあった。常に問題を発見し、改善を繰り返す体質は、自動車会社で身に付けたものかもしれないが、まだ世の中に存在しないネットによる買い取り販売ビジネスの基盤を一つずつ作り上げてきた。
 
驚異の回転率の確立

 今では、全ての商品を単品管理するシステムを確立し、100万点の在庫を管理し、2ヶ月で回転させている。新品商品とは異なり、仕入れが自由にはならない。顧客が何を送ってくるかはわからないからだ。仕入れの予定が立たない状況で、100万点を2ヶ月で売るというノウハウは大変な財産だ。
 インターネットという道具は、誰にでもビジネスを始めるチャンスを与えてくれるが、それが成功するかどうかは、約束されていない。いかにして、成功するか。その答えは、「一つ一つの細かい改善の積み重ねが、我々の一番の強みです」という黒田さんの言葉に凝縮しているように思う。




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