藤沢久美の社長Talk

今週の社長Talk


2009年3月31日放送
株式会社ニフコ
代表取締役社長 小野寺 優さん

国内シェア7割企業の人材育成

工業用ファスナーで国内シェア7割のニフコを率いるのは、プロパー社員から社長になった小野寺さん。「人間が好き」と言いきる小野寺さんの半生と人材育成術を聞く。



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主な内容

1)国内シェア7割、年間新製品2000種類の秘密
2)三国志とサッカーの幼少時代
3)サッカーから得た、人材育成術
4)不遇から始まった新入社員時代
5)相手を好きになることから信頼が生まれる

会社データ

URL http://www.nifco.co.jp/
設 立 1967年2月
上 場 1979年7月 東証2部上場
1984年3月 東証1部へ市場変更
銘柄コード 7988(Yahoo!で株価を見る
資本金 7,290百万円
従業員数 4,976名(連結)、1,148名(単独)(2008年3月末現在)
主な業務 プラスチックを素材としたファスナーや機構部品を自動車、家電、 OA、住宅関連など各分野へ供給。子会社には高級ベッドのシモンズを有する。

対談を終えて

 
アイデアがあふれる会社

 「私は人を育てるのが好きなのです」。しみじみと、この言葉をおっしゃった時の表情は、今も目に焼き付いている。本当に人の成長をご覧になるのがお好きな方なのだと思った。その方とは、株式会社ニフコ、代表取締役社長の小野寺優さんだ。
 ニフコは、工業用のファスナー(留め具)をつくっている会社で、国内シェア7割のトップ企業だ。例えば、自動車の場合、メーカーに関わらず、同社の留め具が、1台当たり約600個も使われているという。現在取り扱っている製品は3万点。毎年2000点の新製品が生まれてくる。そんなアイデアのあふれる会社、ニフコを支えているのが、小野寺さんだ。

育てることと教えること
 
 小野寺さんは、人を育てるのは好きだが、人を教えたり教育したりするのは好きではない。育てることと教えることは違う。「できるのは、せいぜい気づかせること」と小野寺さんは言う。
 そのポイントは、観察すること。社員を観察し、一人ひとりに会ったタイミングで、ほめたり語りかけたりする。これは、簡単ではない。日頃からのコミュニケーションがモノをいう世界だ。
 そして、何よりも小野寺さんが我慢できないというのが、せっかくの才能が伸びないような環境に置かれている人材を見ることだ。そうした人材を見つけたら、その人の邪魔をしているものを取り除いたり、良い資質を活かせる場所へと移動したりすることを徹底している。

ビジネスのワールドカップ優勝へ

 通常、人の上に立つと、部下の欠点が目につくものだが、小野寺さんは、そこは我慢だという。失敗しないと気づかないことが多くあるのだから、それをするまで我慢して見続け、失敗したときは、責めるのではなくアドバイスをする。この我慢こそが、人の上に立つ者にとって重要な資質だそうだ。
 こうした人材育成術は、小野寺さんの趣味であるサッカー観戦が根底にある。高校サッカーから世界のプロサッカーまでを何十年と見続けている小野寺さんは、チーム全体のレベルを上げるサッカーのコーチングの知恵は、経営に極めて有効だという。
 社長として忙しい日々を送る小野寺さんの今の目標は、ビジネスの世界のワールドカップで優勝することだそうだ。




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