藤沢久美の社長Talk

今週の社長Talk


2008年7月15日放送
株式会社ハブ
代表取締役社長 金鹿 研一さん

国家的国民的事業としてパブ文化を広める

ダイエーの中内会長が国家的国民的事業として号令を出して設立された英国風パブの「HUB」。赤字で苦しむ同社を立て直し、上場企業へと導いた金鹿社長の人財観を聞く。



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会社データ

URL http://www.pub-hub.com/
設 立 1998年5月
上 場 2006年4月 大証ヘラクレス
銘柄コード 3030(Yahoo!で株価を見る
資本金 628百万円(2008年2月末日現在)
従業員数 118名(2008年2月末現在)
主な業務 英国風パブのチェーン店。首都圏の繁華街を中心に直営で展開。 スポーツ観戦放映で集客も。

対談を終えて

 
国家的国民的事業としてのパブ

時代の先を読み、日本に流通革命を起こしたダイエーの中内功氏が、21世紀を見据えて生み出したビジネスがあることをご存知だろうか。それは、英国文化の一つである「パブ」だ。生前の中内氏が、英国に行ったとき、現地でパブに立ち寄り、パブの合理的な仕組みとフレンドリーな雰囲気に感銘を受けられた。そして、これから訪れるネット社会では、「コミュニケーションの場」が必ず求められるとの先見から、帰国後、国家的国民的事業として、日本でパブを開業しようと号令をだされた。
そうして生まれたのが、株式会社ハブだ。しかし、創業15年後、ハブは、赤字を抱える企業となった。そのとき、中内さんが、「ダイエーは、国家的国民的事業としてパブをやるのだから、一つ頼むわ」と、再建を託したのが、現在の代表取締役社長の金鹿研一さんだった。

社員と同じ目線で一緒に再建

過去にも企業再建の経験がある金鹿さんは、1998年に現在のハブを設立する際に、社会から色眼鏡で見られがちな水商売を、プライドの持てる仕事にすると社員に宣言した。「これから10年以内に、株式を公開する。そして、1000万円プレーヤーを、とにかく俺はつくるのだ」と。
大げさにも聞こえるその宣言を、当初は信じない社員もいたが、金鹿さんは本気だった。社員を連れて、毎日お店を回り、何が問題かを社員と共に考えた。金鹿さんが、一方的に指示をするのではなく、改善策が社員から出てくるように店を共に歩き続けた。
店の従業員に対しても同じ。評価をするのはお客様という考えを貫き、お客様の声を借りて、店の改善に取り組んだ。

人を輝かせるマネジメント

金鹿さんの再建のプロセスは、「1000万円プレーヤー」という言葉の響きから感じる即物的なイメージとは全く逆で、暖かさと地道さにあふれている。金鹿さん自身、仕事の後に、頻繁に店に顔を出し、1時間から2時間を「HUB」で過ごす。常連のお客様からは「ケンさん」「ケンちゃん」と呼ばれる。お客様とワイワイと語り合うその姿を見て、従業員たちは言葉にならないものを学ぶにちがいない。
そして、金鹿さんは、店で働く全ての従業員たち一人ひとりに、「ありがとう」と声をかけ、握手をして帰るそうだ。
金鹿さんのマネジメントには、人を輝かせるヒントがあふれている。




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