藤沢久美の社長Talk

今週の社長Talk


2008年1月22日放送
株式会社一休
代表取締役 森 正文さん

高級ホテル特化が、成功の秘訣

高級ホテルのネット予約サイトの運営を始めて8年。一部上場企業にまで成長した秘密は、「高級」に絞って進めた事業の水平展開。その発想がいかにして生まれたかを聞いた。




会社データ

URL http://www.ikyu.co.jp/
設 立 1998年7月
上 場 2005年8月 東証マザーズ上場
銘柄コード 2450(Yahoo!で株価を見る
資本金 888百万円(2007年9月末日現在)
従業員数 34名(2007年9月末日現在)
主な業務 高級ホテル・高級旅館専門予約サイト「一休.com」を中心に、「一休オークション」、「乾杯.jp」、「一休.comレストラン」、「一休.comショッピング」を運営

対談を終えて

 
高級品はアメ横で買うより、銀座で買いたい

「ホテルの予約サイトを運営する会社」と聞くと、よくあるネットベンチャーだと思われるかもしれないが、今回お会いした森正文さんが創業された株式会社一休は、高級ホテルの予約サイト「一休.com」を8年前に立ち上げ、今では一部上場企業だ。
ネットでの宿泊予約サービスは、数多くあるし、ホテル自体もネット予約サービスを提供している、競争の激しい市場だ。にもかかわらず、「一休.com」が成長できた理由は何だろう。それを森さんは、「高級ホテルに特化したことだ」とおっしゃる。あらゆるホテルを扱うサイトよりも、高級特化のサイトでホテルを探したいというユーザーの思いは、「高級品はアメ横で買うより、銀座で買いたい」という消費者心理につながる。ブランドショップが並ぶ銀座で買うほうが、ステータスもあるし、品揃えも良いに違いないと私たちはつい想像する。

ホテルから食品へ

ホテルの次に取り組んだのが、旅館、そしてレストラン。すべて「高級」にこだわっている。さらに、昨年から始めた「一休.comショッピング」では、高級ホテルや旅館、レストランの商品を取り扱っている。ホテルのタオルやバスローブ、高級旅館で使う食材などを提供する。
あらゆる情報や商品を誰でも手に入れることができるというネットの恩恵は、裏を返せば、我々利用者にとっては、選ぶ苦労を増やしたとも言える。誰もが鋭い選別眼を持っているわけでもない。そこで目利きの役割をしてくれるのが、「高級」というブランドというわけだ。

「高級」は「基準」に

つまり、「一休.com」の「高級」は、必ずしもセレブのための情報ではなく、我々普通の消費者が、ホテルやレストランなどを選ぶための基準を提供してくれているといえる。
どうやって、次の高級サービスを探すのかという問いに、森さんは、「普通の生活の中で、一生懸命探している次第です」と答えた。「高級」特化のビジネスヒントは、「普通」の生活にある。普通を鋭く見つめる視点こそが、「一休.com」の「高級特化」での成長の秘訣なのだ。




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