2007年6月12日放送
株式会社フェリシモ
代表取締役社長 矢崎 和彦さん
志の時間移動を担う「流通」
「通販会社と呼ばれたくない」とおっしゃる矢崎社長。モノを空間移動するのではなく、「ともにしあわせになる」という志を流通するという。新時代の企業の姿がここにある。
URL
http://www.felissimo.co.jp/
設 立
1965年5月(2002年8月に分割設立)
上 場
2006年2月 東証2部上場
2007年2月 東証1部上場
銘柄コード
3396(
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)
資本金
1858百万円(2007年2月末日現在)
従業員数
1061名(2007年2月末日現在)
主な業務
通販で衣料品、住宅用品、美容関連などの生活関連品を扱う。独自企画の商品シリーズに特徴
しあわせの哲学
今回お会いしたフェリシモ、代表取締役社長の矢崎和彦さんは、同社のビジネスを『通販』とは思っていないとおっしゃる。表面だけを見れば、カタログやホームページを通じての物販だが、実は、同社の商品やサービスは、一味違う。お父さんが創業され、次にお兄様、そして矢崎和彦さんへと事業は継承され、矢崎さんが着任した後、社名は「ハイセンス」から「フェリシモ」へと変わったが、「しあわせ社会学の確立と実践」という理念を引き継いだ事業展開を進めている。この「フェリシモ」という社名も、しあわせという意味を持つ「felicity」をもじった言葉だ。
「しあわせ」には、形がなく、しかも人によって定義も違うものだが、同社では、このしあわせを、「ともにしあわせになるしあわせ」とし、ひとりだけのしあわせよりも誰かとともにあるしあわせを提案している。もちろん、誰かの不幸の上に立つしあわせではない。そして、この哲学を共有することが会社の大きな原動力になっている。
新たな商品を開発するときも、カタログを作るときも、常にこの哲学が守られている。このゆるぎない哲学のおかげで、従業員たちは、きわめて自由な発想で商品やサービスの開発に取り組むことができるそうだ。
フェリシモ竜宮城説
そんな同社には、「フェリシモ竜宮城説」というのがあるらしい。それは、従業員がみんな若々しくて、年を取らないという現象。「みんなのしあわせを思い、自由に発想すること」は、おそらく人間にとって最も精神を平和に、心を豊かにしてくれるのだろう。
たとえば、同社には、毎月一口100円で国内外に木を植えるための基金がある。顧客は、毎月、買い物と同様に、100円の基金も一つの商品として購入する。17年前から続くこの基金によって、国内外に植林を進めてきた。このほかにも、買い物ポイントで植林を進める活動などもあり、こうして同社が木を植え続けたインドのある地域では、見事に森が復活し、昨年11月に野生のインド象が18頭も戻ってきた。この喜びを従業員と顧客がともに分かち合った。まさに、ともにしあわせになるしあわせを実感する取り組みだ。
志の時間移動
こうした同社のビジネスのことを、矢崎さんは、こんな風に表現した。
「17年かけて、本当に森ができて、一部では象が戻ってきたということを見ますと、物の空間移動ではなくて、ある時点と未来を繋ぐ、志の時間移動を担う、そういうような流通の役割をある意味で果たしてきたのだと思うのです」。
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